岸下建設

福知山市S様邸

築100年以上で数回の増改築が行われた2階建の建物です。
当初は養蚕の為の建物ですので,階高は低く圧迫感のある暗く寒いといった印象でした。
階高の低い建物に下屋廻りをさらに増築するため,1階床高を下げたため,床下換気も少なく,水廻り部分には白蟻の跡も見られました。
増改築のため,各部屋が小さく区切られて,動線が重なり不便を感じていました。
また,玄関横の応接間も使用されないまま物置となっていました。
2階は4部屋あり,畳の部屋でした。

建築主の要望として,①暗く寒い状態を直したい。②各部屋の天井の低い空間をゆったりとした空間にしたい。③動きやすい動線。④キッチンに力を入れたい。ということでした。
設計にあたっては,まず建築主の要望である,暗くて寒い空間,キッチンを中心としてゆったりとした動きやすい動線を主眼としました。
薪ストーブのある1階天井を撤去した吹き抜けのあるLDKを中心として,居間,水廻り,階段の流れをスムーズになるように考えました。
また,玄関ホールには大きな収納,部屋ごとの小さな収納としました。
勝手口をキッチン用と洗面物干し用と2ヵ所に設けて外部との繋がりを取り,洗面勝手口は正面玄関横となるため,高い格子で囲いました。
LDKを吹き抜けとする事として,2階各部屋につながる廊下がゆったりとした空間となり,吹き抜けに設置した薪ストーブにより2階の各部屋は暖かい空気で満たされました。
LDKの既存の柱・梁は表しとしてメリハリをつけました。
2階寝室,LDK吹き抜けの天井は高さを取るため,一部勾配天井としています。
玄関廻り外部は漆喰の塗り直しとしています。

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