ひなたの明るく暖かい家
この建物は,京都北部の綾部市にある昔ながらの里山風景が残る地域に建つ古民家の全面改修です。
建築主の義祖父母の家を改修し,後世に残したいとの想いから改修に至りました。
建物は,土間,田の字型,縁側のある母屋に2階建離れを増築した建物でした。
この建物は少々大きすぎる感がありましたので,離れを解体し母屋のみの再生となりました。
建築主の要望として,①開放感のあるリビング。②柱や梁を感じられる部屋。③古建具を積極的に再利用してほしい。というものでした。
再生にあたり,耐久性をどのように高めるか,古き良きものと新しいものとの調和をどのように整えるかを前提に考えました。
次に,山が近くにあり,周辺は田畑が広がっている環境であることから,湿気対策としての通風を確保することにしました。
家族団らんの場であるリビングダイニングは,天井を上げ,既存梁を出すことで古民家の醍醐味を魅せました。
既存古建具は,補修し再利用するとともに,意匠としても利用しました。