ステンドグラスの光が差し込む家
この建物はお母様が一人で住んでおられましたが,ご夫婦が帰って一緒に住むために改修を行いたいとのことでした。
間取りは田の字型の部屋に一部増築した建物でした。
2世代が住むということから,2つの大きな要点がありました。まず1つは,お母様のこと。もう1つは,夫婦の生活と生き方。
奥様はステンドグラスの趣味をお持ちで,ステンドグラスの映える空間で,暖かくゆったりとした時間を過ごせる空間,食事を作ったり食べたりを楽しくできるようにとの要望がありました。
お母様については,まず安全に過ごせるように段差をなくしてほしいとの要望でした。
設計するにあたって,食事をしたりゆったりとしたじかんを過ごす空間を要望されていましたので,中心となる居間をLDKとし,一部を吹き抜けとし,吹き抜けの南面からステンドグラスの光が入る空間を想定しました。
吹き抜けは2階廊下,寝室に接し,2階ともつながりのある大きな空間にすることができました。
また,吹き抜け,2階廊下の天井は杉の羽目板貼とし,ゆったりとした空間とマッチしたウッディ―の感覚となりました。
また,玄関横の以前洋間であった場所は,玄関から土足で入れるようにし,お客様にも対応できる部屋としました。
居間,玄関,玄関横の部屋の壁は塗り壁とし,質感を感じられる空間となりました。
また,キッチンは食事を楽しむため対面で,L=2700の大きなキッチンを設置しました。
お母様のことを考え,段差解消を行い,必要なところに手摺り等を取り付けました。